悪魔の陽の下に
原題………Sous le soleil de Satan
監督………モーリス・ピアラ
脚本………シルビー・ダントン
モーリス・ピアラ
出演………ジェラール・ドパルデュー
サンドリーヌ・ボネール
モーリス・ピアラ
アラン・アルキュール
ヤン・デデ
製作年……1987年
製作国……フランス
配給………ザジフィルムズ
M・ピアラによるカンヌ・グランプリ作。受賞の際、相当に批難轟々だったようだが、それもうなずける、観念的で説得力を欠く作品。ドパルデュー演ずる田舎司祭は厳しい修行によって真実の神への信頼を求めるが、意に反し悪魔と出会い、人の心を見透かす力を得てしまう。そして、恋人を殺したことで絶望にくれる少女を救おうと懸命になるが……。悪魔との心理的決闘を具体的に映像化しようとする試みなど部分的には評価できるが、およそ聖性を取り扱う作品としてはベルイマンの諸作や「ゴダールの決別」に遠く及ばない。ピアラ自身がドパルデューの相談を受ける長老神父として重みのある芝居を見せる。
<allcinemaより>