ローマの休日
原題………Roman Holiday
監督………ウィリアム・ワイラー
脚本………イアン・マクラレン・ハンター
ジョン・ダイトン
出演………オードリー・ヘプバーン
グレゴリー・ペック
エディ・アルバート
製作年……1953年
製作国……アメリカ
ローマを舞台に某小国の王女と新聞記者とのロマンチックで切ない恋の夢物語……と書くのもおこがましいほど、あまりにも有名な“世紀の妖精”オードリーのアメリカ映画デビュー作。ローマの観光地巡り的な平凡な作品に成りかねない内容をここまで素晴らしい作品に仕上げたワイラー監督の演出力には文句のつけようもないが、何と言っても最大のポイントはオードリーの上品で可憐で清楚で……と、上げればきりがないほどの魅力の全てをフィルムに焼き付けた事に尽きる。とにかく必見のアカデミー主演女優賞、衣装デザイン<白黒>賞、脚本<原案>賞受賞作。尚、赤狩りの犠牲になったダルトン・トランボがイアン・マクレラン・ハンター名義で脚本を担当していたことが1993年に公表された。2003年9月、「製作50周年記念デジタル・ニューマスター版」が劇場公開された。その際にはダルトン・トランボが本名でクレジットされている。無謀にも「新・ローマの休日」と言うリメイク作品がある。
<allcinemaより>