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自転車泥棒
自転車泥棒
原題………Ladri di Biciclette
監督………ビットリオ・デ・シーカ
脚本………チェザーレ・ザバッティーニ
スーゾ・チェッキ・ダミーコ
出演………ランベルト・マジョラーニ
エンツォ・スタヨーラ
リアネーラ・カレル
ジーノ・サルタマレンダ
製作年……1948年
製作国……イタリア
配給………イタリフィルム=松竹
敗戦国の戦後のどん底を痛感させるネオレアリズモの秀作。思想風土の差はあれ同じような経験をした日本の映画がこの時期、民主主義礼賛の御用映画ばかりだったことを考えれば、芸術の独立性を保った当時のイタリア映画人の気質は見習うべきものがある。長い失業の末、映画ポスター貼りの職を得たアントニオは、シーツを質に入れ、代わりに仕事に必要な自転車を請け出し、六歳の息子ブルーノを乗せ町を回るが、ふとした隙に自転車が盗まれてしまう。それなしでは職を失う彼は、無駄と承知で警察に行くが相手にされず、自力で探すことにするが、ようやく犯人に辿り着いたところで仲間の返り討ちに遭いかけ、思い余って今度は自分で自転車泥棒を働くが……。教訓的という以上に感動的なラストにはやはりハンカチが必要な、デ・シーカと脚本家C・ザバッティーニの「靴みがき」に続く、素人俳演を用いたアクチュアルな映画作りの試み。悲痛な前作より日本人好みには合うだろう。 <allcinemaより>
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